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告白の記憶

昔の事を書く、おやじだ。
大型連休。
藤間さんと何回か会う。
お互いの実家の中間地点で、遊ぶ事がほとんどだった。
もう、からかい半分で俺と会っているワケじゃない。
まだ信じられないが、たぶんそーなんだろう。
ハッキリさせなきゃいけない気がした。
でも、言えなかった。
何度か「いかにも告白する」ような雰囲気の所にも行った。
う~ん…なんだろう。
こういう扱いが、はじめてだったせいか。
気持ちが状況についていかなかった。
たぶん…たぶん好意をもってくれている…ような気がする。
でも向こうが好意を持ってそうだからといって
「はい、じゃあ俺もです。」
というのは、どうなんだろう??。
違うんじゃないのか?。
いや、違わなくない気もする。
てか、何いってんだ。
こんなチャンスは二度とない。
もう金輪際、人生でこんな事はありえない。
でも、こんなチャンスが二度とないから…というのも…。
考え出すとゴチャゴチャになって、何も言えなくなる。
結局、俺からは何も言わなかった。
藤間さんからも、何も言ってこなかった。
そーこーしている内に、大型連休が終わる。
連休が終わった後も会い続けた。
お互いの気持ちをハッキリ伝えないまま。
平日も休日も、ずっと。
ある日。
冗談めかして、そーゆー所に行ってみようというノリになる。
そして…そーゆー関係になった。