昔の事を書く、おやじだ。
もうタイミングや雰囲気を考えてから、聞くのを止めにした。
軽い晩飯を食い終わって、すぐ藤間さんに言った。
俺「さっきさ…上本先輩とケンカしてたよね。」
藤間さんの表情が曇る。
嫌だけど、ここで気を使ったら…。
繰り返しになる。
いや、もっと複雑な事になっていくかもしれない。
俺「今日、3人で会うつもりだったんだ。」
藤間さん「…うん。」
俺「どうして?。篠原さんと関係ある事?。」
う…。
俺は間違っているのか?。
別に良いんじゃないのか!?。
藤間さんが言いたくないなら…それで良いんじゃないのか!?。
藤間さんに、こんな表情をさせて。
でも…このままじゃあ…。
でも…。
俺「今日でもう聞かない。最後。」
藤間さん「…。」
俺「ごめん。気になって…篠原さんの事が…。」
藤間さん「…。」
藤間さんの目が、少しキュッとなった気がした。
藤間さん「店出よっか。歩きながらでも…」
俺「うん…いいよ。」
地下から出て、大きな道路沿いを2人で歩く事にした。