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不採用通知製造機

肩こり、おやじだ。
派遣の本登録を終えて帰宅途中。
乗り換えるため駅をいったん降りる。
せっかく使った交通費だ。
そのまま町をふらつく。
どこの店に入っても金がかかるから、公園に座る。
こんな町のど真ん中に公園か。
なにか人工的な感じだな。
ベンチに座る。
しばらく硬直する。
外で暮らすダンボーラーな人達を、目の端でとらえながら考える。
いったい俺は、何人の採用担当の人間に「いらない、不要、必要ない」と思われたんだろうか。
俺には嫁も子供もいない。
守るべきものは何もない。
俺は必要ない人間なんだろうか…?
うぉぉおぉーーーーーっと!。
イカン、イカン、イカン、イカーーーーーーン!!!。
そっちに行ってはいけない。
行くのは楽だけど、なにか嫌だ。
夜中に帰る。
出来るだけ、余計な事を考えずにそのまま寝た。