内蔵電池を買ってパソコンの調子が快調になった、おやじだ。
臨時で使っていたサブマシンの内蔵電池を元に戻すのが面倒くさい。
帰宅途中に超大型犬と遭遇。
個体差はあるが大型犬は基本的に噛まないし、吠えないのが多いから好きだ。
ただ一舐めで顔面全部を舐められるから油断は禁物。
何食べても犬臭くなる。
んで、その超大型犬の飼い主が引きずられるように…いや、あきらかに超大型犬に引きずられながら散歩していた。
お婆ちゃんだった。
かなり遠目で犬と目があっちまった。
俺(うわっ、デッケェ~犬)
犬(ウホッ、見慣れない人)
お婆ちゃん「ぬぐぐぐ…ぬぐぐぐう…」
犬、上機嫌で俺の方に進行方向を変更。
お婆ちゃんが「こぉらぁああああ~!ぬぐぐぐう!」と踏ん張る。
中腰で踏ん張った状態で、犬に引きずられ続けるお婆ちゃん。
ハッキリいって、付き添っている意味がない。
放し飼いと変わらないぞ、これ。
ここで俺はちと判断に困った。
このままじゃ、お婆ちゃんのどこかの骨がピキリといっちまいそうだ。
しかし中途半端に関わって、家までついてこられても困る。
一番良いのは、犬を誘導してお婆ちゃんごと家まで付きそえば良いんだろうが…このお婆ちゃんの家族はなにやってんだ??。
お婆ちゃんの顔を知らないから、俺の家からかなり離れている所に住んでいるんだろうなぁ、ちくしょう。
激務で疲れているんだが…。
思案しているとお婆ちゃんが思いもよらない行動に出る。
お婆ちゃん「そっちじゃねぇええぇええ!!!!」
ドスッ!
うぉ!蹴った。
ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!
蹴ってる、蹴ってる、蹴ってる。
わわわわ…他の帰宅途中の人も目を丸くしている。
ドスッ!ドスッ!ドスッ!
これ、犬が反撃したらお婆ちゃんイチコロだぞ。
もう躊躇している場合じゃない…他の帰宅途中の人も同じ事を考えたのか、お婆ちゃんの方へ向かおうとする。
犬がお婆ちゃんの顔をゆっくり見る。
ダメだ!。間に合わない!!。
犬(ん?こっちじゃないの?。…………判った。)
…と思ったかどうだか知らんが、キョトンとした表情で尻尾フリフリしながらUターン。
元の進路方向に戻り、そのまま行っちまった。
蹴ったとき物凄い音がしたんだが、全然痛くなかたのか?犬よ。
あのお婆ちゃんと超大型犬には、きっと他人には判らない信頼関係があるんだろうな。
それにしても、全然見たことないお婆ちゃんだったな。
まさかずっと超大型犬引きずられ続けて、ここまで来たんじゃあ…。