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無力な俺

ひいきにしていたローカルな芸人さんが売れていく寂しさ…おやじだ。
この時期…俺がいる底辺企業の建物の中はストレスまみれになる。
無理な見積もり。
無茶な受注。
無謀な納期。
怒号が飛び交い現場と営業がぶつかり合う。
営業と現場の長が昔のお互いの失敗まで掘り出し、延々と罵声を浴びせ合う。
同じ事を繰り返し言う。
だんだんアクセントが変わってくる。
怒りの怒号が憎しみの罵声になり、最後は絶叫。
その間、末端の俺達は待機。
掃除しながら憂鬱な気分を味わう。
俺は心の中で「こぉ…こぉ…怖ぇええぇえええーーーー!!」と思い続けるだけ。
他には何も出来ない。
子羊に「哀れだな」と思われるぐらい、何も出来ない。
…………もうヤダ、こんな所。