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フィールド全開

甲子園でウルフルズの曲が使われるらしい、おやじだ。
時間を見て、「そろそろ電車が来る時間だ」と確認。
喫煙所から、いつもの座れる確率が高い乗り場へ向かう。
まもなく電車がまいります。
白線の内側におさがり下さい。
よぉ~し。
座るぞ。
今日こそ座って仮眠をとるんだ。
ガガン…ガガン…ガガン…しゅぅーーーー
よっしゃ、俺いっけぇぇえぇぇぇえぇええ!!!。
ポジションは前から3人目。
外から確認した感じでは空いている座席の位置は~…。
よし!いける。
電車に乗ったと同時に巧みにインをつき、最短ルートで空いている座席に向かう。
「もらったぁ!」
ドスン。
…あ。
座っていた学生が…
座っていた学生が…
自分のカバンを隣りに置いちまった!。
あぁ…そ…そんな…。
少年よ。
その席を…そのカバンをヒザに置いてくれないだろうか?。
仮眠を…おじさんに仮眠をとらせておくれ。
あ…横に置いたカバンから小さいゲーム出した。
PSPとかいうヤツだ。
イヤホンつけた。
ゲームはじまった。
ちょっと半笑いだ。
なにか連打している。
口がへの字になった。
あ…やっぱり半笑いだ。
残酷な~座席の使用~
少年よ~カバンをど~け~
俺が降りた後も少年は、その体制のままゲームを続けていた。
もうあの車両には二度と乗らん。