おはよう、今帰ったおやじだ。
日付詐称して9月9日の事書く。
実際にこの日記を書いているのは9月10日の朝だ。
激務終了後、なんともたまらん気持ちになり帰宅せず、そのまま街に出る。
立ち飲みやの隅の方でチビチビとビールを飲む。
この辺は夜1時を過ぎてもかなり賑やかだ。
活気がある。
姉ちゃん達がウロウロしている。
世界広しといえど、若い娘が深夜にウロウロ出来るのは、日本ぐらいなモンだろう。
…などと大ゲサに思いながら、ちょっと夜風に当たりに公園に行く。
そこはスワッピング公園だった。
一人でベンチに座っているのは俺ぐらいだ。
等間隔で置かれたベンチでは、カップル達が物凄い事になっている。
「この席、有料じゃないよなぁ??」
そう思っちまうぐらい、過激なプレーが四方八方で繰り広げられている。
各カップルの周りを見ると、それぞれ男達が遠巻きに見ている。
なにか人影が円になっている。
これがウォッチャーというヤツか。
…なんとなく空気読んでいない自分に気付く。
ベンチはプレーするカップルの為に空けておかないといけない気がしてきた。
一人酔っぱらいがズデンと座っていてはいけない。
おもむろに席をたつ。
さて、どこに向かおう。
もう少し胃を休憩させたい。
せっかくだから、もう少し見てみるか。
カップルではなくウォッチャーの方を。
ウォッチャー達が立っている円の後ろに回る。
そのまま地面によいしょと座る。
一人のメガネウォッチャー君が俺の気配に気付く。
良く気付いたな、忍者かおまえは。
ジーッと俺の方を見ている。
暗いので表情はわからない。
なんだろう??。
見るなって事だろうか?。
そっちは見ているのに、見られるのはダメなのか?
これまた空気読んでなかったな。
スマンかった。
3時を過ぎたあたりで、また飲みに行って始発の頃に電車に乗る。
なぜか車内は、石けんの臭いが充満していた。