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近所の図書館

家電の店長からありえない圧迫感を感じる、おやじだ。
図書館。
ここは暖房がきいている。
水も飲み放題だ。
俺の住んでいる所にある図書館は休みがバラバラだが休日もやっているので結構助かる。
この図書館には様々な人間がいる。
今日みたいな休日は家族連れがほとんどだ。
平和そのものの光景。
ところが平日は一気に様変わりする。
まず一番多いのが、老後をエンジョイしているおじいちゃん。
ものすごい数だ。
パッと見、老人ホームのような雰囲気だ。
3分の1程うたた寝している。
…………うらやましい。
次に多いのは学生。
自習禁止と書かれた机でみんなで勉強している。
静かだからな。
勉強しやすいんだろう。
他にも色々いた。
ド金髪とやや茶髪のヤンキー青年二人組。
図書館にいるぐらいだから、たぶん「なんちゃってヤンキー」だろう。
何回か俺の隣りに座ってガンとばしていたが、悲壮な表情で労働関連の本からメモをとりまくり続ける俺を確認した後は二度と近づいてこなくなった。
長髪青年が同じ本棚をグルグル回りながら、ずっとブツブツ独り言を言い続けている。
男子トイレへ行けば個室から女の喘ぎ声。
出入り口付近でジッと動かないおばちゃん。
警備員の格好のまま、おもっきり爆睡しているおっちゃん。
図書館自体はめちゃくちゃキレイだが…………いや、なんでもない。