スポンサーリンク

白い息

あ…、もう日付変更直前かよ、おやじだ。
知人と初詣。
合計五人。
一人はこの間ダ○エーのパートをクビになった。
底辺企業勤め三人(俺含む)と派遣工員一人と無職一人。
そうそうたるメンバーだ。
四人で、ついこの間無職になった知人のサイフをフォローしながら歩き食い。
この辺はいつもの喫茶店と同じノリ。
誰かが無職になったらフォローする。
フォローされた方もスラムダンクネタを言いながら恥をごまかす。
神社ん中を歩く。
メンバーによってフォーメーションはまちまちだが、今日は前衛三人、後衛二人。
俺と無職になった知人が後衛だ。
俺は年末の誘いを断りまくっていた事を「彼女だろ」「彼女だろ」と茶化されるのが嫌で後ろに…。
(違うと言っているのに…)
無職になった知人は…書くまでもないだろう。
人が多すぎて前衛と少し距離が空く。
そのとき隣りの知人がボソッと言った。
「俺…本当は今、誰にも会いたくない感じなんだケド…」
いやいや。
…いやいやいやいや。
俺もそんな感じなんだよ。
てか、おまえも俺と同じテンションかい!?。
まぁ…たぶん同じテンションだと感じとった上で言っているんだろうが。
ちょっと人並みをはずれて240円で缶コーヒー2本買う。
二人でしばらくボーッとする。
なにもしゃべらなかった。
知人が地面の一点をジッと見つめていて、話かけにくいオーラを出していた。
…それでヘコみ方が結構深いとわかった。
いったいどういう経緯でパートをクビになったか聞いていない。
まだ聞いちゃいけないと思った。
初詣の後、あっちこっち巡りまくる。
色々行って帰宅。
本当は色々行った方を書こうと思っていたが、知人のヘコみ方がエグかった事が頭に残りまくって、そっちを書いた。
なんとも言えない気持ちだった。