昔の事を書く、おやじだ。
いよいよ人生初の繁忙期。
年末進行というものを体験する事になる。
補助的なポジションながら、忙しくなってきた。
そんな中。
篠原さんは本当に退職する事になりそうだった。
奥さんが、書類を郵送するとかなんとか電話で言っているのを聞いた。
電話の向こうは、たぶん篠原さん。
導入前に新型マシン部隊のリーダー候補。
一番新型マシンに詳しかった年長者を失う事になる。
これで一番新型マシンに詳しい年長者は、俺の同期である稲垣くんとなる。
上本先輩は篠原さんに、いったい何を言ったんだ。