ネタ日記なんだろ？

どんなに迷ってもぉ、泣いてもぉ、金があれば大丈夫ぅうぅ～、その金がないおやじだ。
底辺生活が始まって2回目の11月を迎える。
これはいったいどーゆう事だ。
コンビニに寄ることすら忘れてまっすぐ帰宅。
食うモノがない。
とりあえず買いだめしておいたインスタントラーメンを食う。
………………。
食い終わった後、フッと我に返る。
なんだ、この冗談みたいな生活は。
きっと冗談だ。
なにかの間違いだ。
そーだ、俺はたぶんネタだ。
ネタ日記のキャラクターなんだ。
なんだ、そーか。
そーに違いない。
本当の俺はきっと誰もが知っている一部上場の大企業の本社でバリバリ最前線で活躍するエリートサラリーマンなんだ。
俺はネタ日記…俺はネタ日記…俺はネタ日記…。
そう言い聞かせながら皿を洗う。
痛！。
水使っていたら、なにか指の関節がピリッとした。
冷たすぎて指切ったのか？。
痛くない。
痛いハズがない。
だって俺はネタ日記のキャラクターのハズだから…。
もういいだろ？。
そろそろ「はい、ネタでしたぁ～」って感じで今田か東野が出てきて良い頃だ。
引っ張りすぎると、かえってつまんないって。
出てこいよ、ほら。
もう誰でもいいから「はいはい、カメラこっちだよぉ～」って言ってくれよ。
はやく！。
はやくしろって！！。
誰でも良いからから、このベッタベタな極貧底辺生活を否定してくれよぉおぉおぉお！！！！
誰も出てこない。
これが…本当にこれが現実なのか。
………おなか痛い。