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ウンコ警報

タバコが切れたおやじだ。
買っておくのを忘れた。
もうすぐ閉店だというダ○エーに買い物に行く。
折り込みチラシを見ると、色々安くなっているらしい。
もうすぐ閉店の店舗だけあって、なかなか不便な場所だ。
苦労して行くが、品揃えがパッとしない。
良いモンはみんな買われてしまったようだな。
たいした買い物もせずに、店内をウロウロしているといきなり便意。
もの凄い便意。急直下型だ。
階段付近の便所にダッシュ。
個室は…よし、空いている。
さっそく個室に入り、ズボンをおろしてM字開脚。
「フンッ!」
「とりゃっ!」
「どうしたっ!」
「どっこいせいっ!」
…出ない。(実際は声は出していない)
便意は腹が痛い程あるのに、気張っても全然出ない。
こうなったら、俺があみだした「全出しモード」だ。
ケツが裂けるぐらい深~くM字開脚。
ヒザに手をのせて、ひたすらさする。
正面よりやや上の方の壁を睨みつけ、大きく息を吸い込んで気張る。
「フンッ!」
ミチリッ!!
出た。
しかし先端だけだ。
どうやらとてつもなく長くて固い一本糞のようだ。
「艦長!ヘビー級です!!」
長期戦を予想してぶら下げていたカバンからタバコを出す。
シュボッと火をつける。
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリィ~~~~~!!
け…け…警報だとぉ!!?
左手にタバコ、右手にライター、ケツに一本糞をぶら下げたまま中腰で硬直。
やばい!絶対やばい!。
この歳で叱られてしまう。
どうする!?どうするよ俺!?。
落ち着け落ち着け。
こういう、いざという時にどう出るかで、度胸のデカさがわかるってモンだ。
まず自分の気持ちを落ち着かせるんだ。
そうだ、タバコを吸おう。
違う違う。タバコで警報が鳴ったんだ。
警報には一定時間で鳴り止むタイプと、誰かが止めに来るまで鳴り続けるタイプの二つがあるハズだ。
一定時間で鳴り止むタイプと願いつつ、えーとえーと…
あ、タバコの火を消すんだ。
そうだ、まずコレだ。
消す。
次はえーとえーと…そうだ、一本糞を出し切ってしまわなければ。
「ぬぉりぁあああぁ~!」
ミチミチミチミチ~ッ!!
「さらにハッ!」
ブバッ!ちゃぽん。
よっしゃ!全部出た。
まだ便意はあるが、そんな事はどうでもいい。
警報が鳴り止まない。脱出だ。
ケツを拭いたら血だけだった。
そうか、俺は今日生理だったのか。
早送りでトイレから出る動作を全部済ませて逃げる。
何喰わぬ顔をしながら、警報鳴り止まぬダ○エーを去る。
急いで残りの便意を解決しなければならん。
急いでいたが、一度だけ振り向いてもうすぐ閉店するダ○エーを見る。
長糞のときぐらい、タバコ吸わせてくれたっていいじゃねぇかよ!
長くてスマン。