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二つめのゴチャ

単発バイトから帰宅、おやじだ。
知人Tの専門学校時代の相方、V氏。
そのV氏がいきなり、知人Tの勤めていた店の同僚に襲いかかった。
V氏曰く「俺になんとかしてほしいと、言われた気がする」
店側の指示かどうか不明だが、同僚は知人Tを訴える。
V氏「頼まれた気がする」「頭が痛い」で責任回避。
知人T、店に居づらくなって失業。
様々な精神的苦痛を受け続けながらも、V氏に説得を続ける知人T。
そんな生活が半年程続いたある日。
V氏に襲われた元同僚が訴えを取り下げてくれる。
元同僚と知人T間で示談成立。
V氏の半年間の頭痛、いきなり治る。
この裁判の間、知人Tは弁護士費用を払い続けた。
貯金はすぐに底をついた。
精神的にも金銭的にも、もう限界にきていた。
特に精神面がかなりキテいる状況だったらしく、たまに呼吸の仕方を忘れるぐらいだったらしい。
このとき知人Tは、大きなミスをやらかしていた。
裁判中、知人Tが生活費と弁護士費用でガタガタになっている事を知って、V氏が動いた。
V氏「おまえが苦しんでいるのは俺もつらい。だから俺も金を出してやるよ。」
そして二人で力を合わせて、元同僚を倒そうと言い出したそうだ。
(というか最初に、こいつが暴れなければ何も…)
知人Tは感動と感謝を伝え、V氏から金を受け取った。
なんて事を。
そんな事したら、後々ゴチャゴチャするに決まっているじゃないか!!。
やっぱり爆弾野郎は爆弾野郎。
そんな奴の言う事なんか、絶対信用出来るモンじゃない。
晴れて無罪になった知人Tを見て、V氏は思ったんだろう。
「どうして、俺が金を払わなくちゃいけないんだ?!」と…。
このとき、V氏の中で様々な思いが巡りまくったと思う。
友情…疑念…助けてやったのに…金払わされた…。
V氏がどう思ったかは、あくまで予想だけどな。
あっ…。
いや、なんでもないデス。
とにかくV氏は知人Tに「助けてやったのに、裏切られた」と思ったらしい。
いよいよ爆弾野郎V氏のワケのわからない怒りが、知人Tに向けられる。